年に一度──丸石を乗せて、長良川に灯りがともる日

一年でいちばん夜が長い、冬至。
長良川では、毎年この日に「こよみのよぶね」が行われています。
川に浮かぶやさしい灯りを眺めながら、
この一年を振り返る、そんな時間です。

そしてこの「こよみのよぶね」は、丸石が協賛しているイベントのひとつでもあります。
なぜ協賛する運びになったのか。
それは――
このイベントが大切にしている想いに、共感したからです。
自然の素材を使い、自然の中で行われること。
そして、環境のことを考えながら、地域と向き合っていること。

丸石が行っている事業は、決して派手ではありませんが、
環境に配慮しながら、地域の暮らしを支える仕事です。
日々の積み重ねが、
未来につながっていく——そんな考え方は、このイベントと重なります。
(丸石の行灯を乗せたのは、11月を表したチューリップの屋形船でした)

そして何より、「こよみのよぶね」で使われた数字行灯は、
イベントが終わったあと、すべて解体されます。
骨組みの竹から和紙を丁寧にはがし、
翌年に行われる「左義長」のために備えられるそうです。

一度きりで終わるのではなく、
次の行事へ、そしてまた次へと
「1000年先まで続くアートプロジェクト」として、継続を目指しているとされています。
この“循環”の考え方は、私たち丸石の仕事とも重なります。

丸石では、資源をただ処分するのではなく、
分けて、活かして、次につなげることを大切にしています。
行灯が形を変えて、また役割を持つように、
私たちの仕事も、未来につながる循環の一部です。

冬至の長い夜に浮かぶ、小さな灯り。
そのひとつひとつが、

形を変えながら、役割をつなぎ、
また次の一年へ。
そんな考え方を大切に、
丸石はこれからも、地域とともに歩んでいきます。

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